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『肉体の悪魔』に感想ありがとうございます。
後日改めて拍手にお返事させていただきます。

また改めてお礼を差し上げますが、22さん、リクエスト描いてくださってありがとうございました。わたしの一番新しい小説は、あれはあれで「南郷さん好き好き赤木」のつもりなのです…不安がらせてしまったようで、大変恐縮です。
はじまりはああでも、段々情が湧いてきて、最終的には22さんに描いていただいたような、あるいは『愛欲』のような、軋むベッドの上でやさしさを持ち寄る南赤になる(ということに、わたしの頭の中ではなってる)ので、「南郷さん好き好き赤木」でまったく問題はないですよ!
うちの19しげるは、若すぎて素直になれないふつつかものですが、長い目でみてやってください…


わたしとしてはむしろ『肉体の悪魔』の赤木は、「南郷さんが好きすぎてかわいそうな子」だなあ、って思って書いていたんです。

ほんとは最後に「俺、あんたが好きなんだよ」って、しげるに言わせるのもためらったくらいです。でれすぎ?って思ったので。
でも確かに、よそ様の南郷さんと13しげるって、もっとほのぼのした作品のほうが多いので、読まれた方はびっくりなさったのかも…。

わたしの認識としては、昔ちょっと色っぽいことをした相手のおじさんを脅かして売春ごっこをするくらい、19しげるにとってはなんでもない火遊びだと思います。
少なくとも、暴力団の代打ち麻雀で殺したり、暴力団の賭場荒らして殺されかけたり、トチ狂った大金持ちの老人と血液賭けて麻雀して死にかけたりするのと比べれば、かわいいものです。しげるの言動は、職業ギャンブラーとしてさえ、破綻している。

あれです、しげるとしては、「俺を買ってよ」と持ち掛けたら、南郷さんが困るかな、それでおたおたするのを見て、からかって、許してやろう、くらいに思って「売春ごっこ」を持ちかけたのに、南郷さんが本気に取っちゃって、ちゃんとお金を出して抱いてくれるから、引き下がるに引き下がれなかったんですよ。
南郷さんの素朴さは、しげるにとっては毒だし、すごく予想外なもの。
「売春ごっこ」の南郷さんとアカギには確かに「所詮これは刹那的な火遊び」という醒めた感覚、距離感があるんですが、でもそのなかに確かに埋み火のような「本気」が潜んでる…というのを表現してみたかったんです。まあ、それに気付いたのは、発表してリアクションをいただいてからなのですが。

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